この記事では、スマホでもVPN接続をするべきなのかどうかを解説します。 要点は以下の4つです。
- VPNの利用目的：通信を第三者に盗み見されるのを防ぐため
- スマホでもVPNが必要なシーン：漏洩するとまずい情報を扱うとき
- VPNの値段：月額300円〜2,000円程度
- おすすめVPN：CyberGhost VPN
各項目の詳細は本文でご説明します。上から読んでいただければ、「VPNって何？」という方も全体像を理解しやすいかと思います。ある程度VPNについてご存知の方は、興味がある箇所だけ読んでいただければと思います。
VPNとは？スマホで利用する目的
なぜスマホでVPN接続する必要があるのかご説明します。
VPNの利用目的とは？
VPNを利用する目的は、第三者に通信の内容を盗み見られないようにするためです。 仕事用のPCやスマホを自宅に持ち帰って仕事するケースを例に詳細をご説明します。 
（セキュリティーのことを考えている）企業の中では、専用線を使って通信をしています。専用線とは、自社だけが独占的に使える回線のことです。関係者以外はアクセスできないので、重要な情報を盗み見るのは困難です。ただ、専用線を引く際は、会社内に物理的に回線を引くことになります。例えば会社と自宅のように、距離が離れている場合は専用線を使って通信をするのは不可能です。 VPNを使うと、自宅と企業の間に仮想的な専用線を構築できます。家にいても、会社で専用線を使うときのような安全な環境で作業できます。
スマホをVPN接続するとどうなる？
VPN接続の仕組みについてもう少し詳しくご説明します。 
以下3つの技術により、安全に通信できます。
- トンネリング：拠点間（企業と自宅）を外部から遮断された仮想の回線で繋ぐこと
- カプセル化：通信を暗号化すること。受信先がカプセル化を解除するまでは暗号化された通信を解読できない
- 認証：なりすましを防止するため、本人確認をすること
スマホをVPN接続しないとどうなる？
VPN接続をしないと通信の内容を盗み見られるリスクが高くなります。 ただし、VPN接続をオフにするとすぐに問題が起きるわけではありません。安全性の低いwifiに接続する場合や、漏洩してほしくない情報を通信する場合でなければ実害は少ないかもしれません。 スマホをVPNに接続しないと起こり得るリスクについては、以下の記事で詳しくご説明しています。
スマホでVPN接続した方がいいのはこんな時
上で簡単に触れた通り、安全性の高いwi-fiを使っている場合は必ずしもVPNは必要ありません。 スマホでVPN接続した方がいいのはどんなときなのか、具体的にご説明します。
仕事用のスマホを会社以外のwifiを使う機会があるとき
自宅や外出先でwifiに接続する場合はvpn接続した方が安全です。専用線とは異なる環境なので、会社からすると何が起こるかわかりません。特にフリーwi-fiはセキュリティレベルが高くないので、仕事用のPCやスマホを接続するのはおすすめしません。
重要なデータを送受信するとき
他人に知られたくない情報を送受信する際はVPNがあると安心です。 重要なデータとは例えば…
- 企業内の漏れては困る情報（個人情報など）
- 銀行口座やクレジットカードのID、パスワード
- 個人を特定できる情報
- プライベートな画像や動画
自宅のwifiのセキュリティが不十分なとき
自宅のwifiも安全でない場合があります。例えば、東京のセキュリティ会社『ゼロゼロワン』が国内の家庭用のルーターを調査したところ、およそ19万台が外部からアクセスできる状態だったようです。 詳細：自宅の「ルーター」大丈夫？サイバー攻撃のリスク高く注意を｜NHK 脆弱性のある機器を調べたところ、以下の特徴があったようです。
- メーカーがサポートを終了している
- ソフトウェアが最新のものにアップデートされていない
- 1年以上ソフトウェアが提供されていない
家庭用wifiのリスクについて詳しく説明されていますので、気になる方は『自宅の「ルーター」大丈夫？サイバー攻撃のリスク高く注意を｜NHK』もご参考ください。
【具体例】スマホでVPNを使うのはいつ？
VPNの利用シーンに関して、以下の記事で触れています。以下シーンでの利用を想定されている方は是非ご覧ください。
VPNをスマホで使うと値段はいくらかかる？
VPNの料金について3点ほどご説明します。
VPNの料金相場は月額300円〜2,000円程度
インターネットVPNの料金相場は月額300円〜2,000円程度です。
| 1月プラン | 1年プラン | 2年プラン | |
| ExpressVPN | $12.95/月 (¥1543.06/月) | $6.67/月 (¥794.76/月) | – |
| NordVPN | ¥1370/月 | ¥570/月 | ¥390/月 |
| Surfshark | ¥1546/月 | ¥476/月 | ¥274/月 |
| CyberGhost VPN | ¥1480/月 | ¥495/月 | ¥375/月 |
※1ドル119,16円で計算
費用を安くしたい場合は年間プランを選ぶ
契約期間を長くするほど1月あたりの料金を抑えられます。ある程度長期で使う予定がある方は1年プランや2年プランで契約した方がいいでしょう。 １年以上のプランで契約する場合は約30日間の返金保証がついていることもあります。この間にVPNを試してみて気になる点があれば返金を求めるといいでしょう。
海外VPNの場合は為替変動が原因で月額が変動する
海外のVPNは、為替の影響で月額が変動します。
スマホで使うVPNはどれがいい？当サイトおすすめは2つ
当サイトのおすすめはCyberGhost VPNとSurfsharkです。 理由は遅延が少ないからです。 VPNを比較する際のポイントは複数ありますが、特に重要なのは速度（遅延の少なさ）と価格だと考えています。他の項目がいかに良かったとしても、遅延が多かったり高すぎたりしたら普段使いには向きません。 VPNの詳細な比較については次の記事をご覧ください。
通信が遅くなるのが嫌ならCyberGhost VPN
海外大手VPN4つを31日間スピードテストした結果、CyberGhost VPNが一番低遅延でした（レイテンシ：1位、ダウンロード：1位、アップロード:4位）。 上記の理由から、CyberGhost VPNが一番おすすめです。 【スピードテストの詳細】
コスパ重視ならSurfshark
費用対効果を重視する方にはSurfsharkがおすすめです。海外大手VPN4社の中で、1年プランと2年プランの月額が一番安いからです。
| 1月プラン | 1年プラン | 2年プラン | |
| ExpressVPN | $12.95/月 (¥1543.06/月) | $6.67/月 (¥794.76/月) | – |
| NordVPN | ¥1370/月 | ¥570/月 | ¥390/月 |
| Surfshark | ¥1546/月 | ¥476/月 | ¥274/月 |
| CyberGhost VPN | ¥1480/月 | ¥495/月 | ¥375/月 |
※1ドル119,16円で計算 さらに、スピードテストの結果は、レイテンシ、ダウンロード、アップロードの全てが4VPN中2位だったので悪くありません。 【Surfsharkの詳しいレビュー】
スマホでVPNを接続するには？設定方法を解説
当サイトで扱っているものに限られますが、各VPNの初期設定方法について解説しています。あわせてご覧ください。
まとめ
VPNを使うと、通信を第三者に除かれにくくなります。社内の情報に社外の回線を使ってアクセスする場合や、クレジットカードのような他人に知られたくない情報を通信する場合などはスマホをVPN接続すると安心です。
